科学の意義

科学の意義は、ひとくくりになった意見を肯定するのではなく、いちでも反証を受け入れる間口の広さをもち、検証可能な知識の集合体の構築を目的とした確認作業にこそある。科学においては、知識は流動的で確実だと思ってもすぐに過ぎ去ってしまう。その限界の中心部に科学の意味がある。そして何よりも偉大な強さも。
なぜ人はニセ科学を信じるのか Ⅰ/マイクル・シャーマー/(訳)岡田靖史 266ページ